希望に満ちた交渉
遊漁規則の改正を行った平成11年は、神通川の規模にふさわしいわが国屈指のフライフィッシングのフィールドとしての解放をめざし、意気盛んに漁業協同組合と交渉を続けていました。漁業協同組合は、ルアー釣りでの密漁を憂いうるあまりにか、フライフィッシングオンリーにしたいとの意向を強く全面に押し出していました。私たちは、この国のサクラマス釣りの将来を思えば、子供でも簡単に釣れるルアー釣りよりも、釣れなくてもプロセスを楽しむことのできる、フライフィッシングを広めることが不可欠だと思っています。
すでに欧米にあっても、フライフィッシングオンリーとなったフイールドはあまたあります。先進各国では、なぜルアー釣りを禁止し、フライフィッシングオンリーとなっていったのでしょうか。説明に言を待たないことでしょう。ルアー釣りは釣れすぎるからです。
わが国は、先進各国に習い学ぶことによって進歩してきたことは、何も釣りの世界に限らないのですが、少なくなる一方のサクラマスの釣りを思えば、早急にフライフィッシングオンリーとしなければなりません。
ひとつ興味深いことがあります。わが国固有の釣りである、鮎釣りにしてもほとんどの川でコロガシ釣りは禁止され、友釣りオンリーとなっていることです。理由は、コロガシ釣りにもルアー釣りと同じ要素が存在するからです。つまり、漁業協同組合さえ高い目標をもつことができれば、釣りの「秩序ある規制」は容易にできるのです。
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