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「サクラはいる!」私は濡れた身体を奮い立たせ、フラットビームを手繰った。一流し目、先行したフライマンと同じコースを下った。だが、当りはない。
二流し目、対岸のテトラが並ぶ際近くにゆったりとしたたるみがある。私はそこにねらいを定めた。ブラックフェアリーが水平のターンを始め、最も大きく魅惑的に身体を見せる瞬間をとらえ、私はサクラマスにブラックフェアリーが生き物であることを知らせようとし小さなアクションを加えた。
操作されたブラックフェアリーが再び流れに乗り、水平のターンを始めた瞬間、奪い取るような強い当たりが伝わり、私を至福の時間に導いた.....。
濡れたベストの背中からカメラをとるとレンズはくもっていたがかまわず写真を撮り、再び流れに立った。今度も同じコースを下る。メソッドも同じだ。すると、ブラックフェアリーは瀬尻の落ち際ぎりぎりのところで、再びサクラマス誘惑したのである。
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