ラストチャンスのサクラマス
新井 格之(あらいただゆき) 埼玉県在住 
フライフィッシング歴21年/サクラマス歴2年




Data of My Trophy
魚種 Species サクラマス
体長 Length 46cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size サンダー&ライトニング WS 45mm
ロッド Rod Capras Space Shooter 1712D
リール Reel SUSSEX Salmon II Silver
釣った日 Date of Catch 2000年5月21日 16時頃
釣った場所 Place of Catch 北陸地方の川

Thunder & Lightning
Waddington 45mm
with ST1 #4

IMPRESSIONS
雪辱戦はサンダー&ライトニングで

 サクラマスのことで頭をいっぱいにして、新しいSS1712Dを使いこなせるようにと、年末からひたすらキャスティング練習に励み、フライも昨年実績のあったグリーンのアクアマリンの他にウォディントンシャンク45mmに新たに巻いた大型のフライを準備していた。今シーズンは、雪代による増水と濁りの影響で、5月になってからも増水と濁りは少しも治まる気配はなく、遠征したときも川は相変わらずの様相を呈していた。
 その日は45mmのウォディントン・シャンクに巻いたピンク・ブルーのアクアマリンを結び、フライをゆっくり沈めて水中をナチュラルドリフトさせることを考え、フライを対岸の流心にキャストしていた。僅か5投目、まるで私のロッドをひったくるような強い衝撃。両手で握りしめたロッドが大きくしなり、ずっしりと魚の感触が伝わってきた。無理をせず、ようやく足元まで寄せたが、水面に顔を出した魚が急に暴れだし、フックが外れてしまった。一瞬にして何とも言いようの無い敗北感。私はショックの余り、全身の力が抜け、その場に座り込んだまま暫く動けなかった。私は諦めきれず、次の日も一生懸命キャストを繰り返し頑張ったが、サクラマスは全く姿を見せなかった。今度はもっとゆっくり確実にフライを見せることを考えよう。帰宅した私は、パターンブックからサンダー・アンド・ライトニングを選び、そのカラーバリエーションと共に数本巻いた。

Aquamarine Pink-Blue
Waddington 45mm
with ST1 #4

会心の釣りで納得の一匹

 シーズンも残り僅かとなった5月中旬、4日間の予定で前回の雪辱を晴らそうと再挑戦したが、サクラマスは全く姿を見せず、遂に最終日となった。早朝からポイントを3箇所移動し、このまま終ってしまうのかと諦めかけていると、水位が僅かに下り始めた。私は以前から水が減ったら狙ってみようと思っていたプールが気になり、急いで車を走らせた。流れを見てフライを充分沈める必要があると判断し、-2Xを10ftにカットしたリーダーに45mmウォディントンのサンダー・アンド・ライトニングを結んだ。釣り始めてから50mほど下ると、この長くて大きな瀬を上ろうとする魚が、きっと一休みするに違いないと、経験の少ない私にも容易に察しがつく場所があった。距離約40ヤード。
 ラインは思った通りのところへ飛んだ。一度沈めたフライをゆっくりと浮上させようとロッドを操作した時、あの衝撃が伝わってきた。フッキングは大丈夫であろうか、外れてしまうのではなかろうか、ひやひやしながらも何とかランディングに成功。フライは口の奥にガッチリと刺さっていた。トラディショナルパターンとパワー・ウエット・メソッドがあったからこそ、手にすることができたであろう納得の一匹。私にとって生涯忘れられぬ魚となった。

Thunder & Lightning Variation
Body Black silk floss
Hackle Dyed orange
Throat Guinea fowl dyed blue
Wing Black bucktail, topping
Side Jungle cock



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