1匹目は53cm
今年もパワーウェットの季節が来た。嬉しい反面、あの過酷さを想像すると「今年は控えめにやればいいや・・」と情けないことを考えながら自分を励ます。しかし、始まってしまえば去年と同じ繰り返し。毎回「今日は釣れるぞ」と本気で思う。だが、そんなに甘くはない。挫折しそうになること数知れない。
あまりにも釣れないと、今までやってきたことが全て間違っているのでは、と不安になってくる。あれやこれや考え始め、色々と試してみるのだが、アタリもない。「前に釣ったサクラマスは交通事故だったのか・・・」と自信喪失になる。
一方、自分のフライが水の中にあるときは「今に来るぞ」と思っている。反面、期待しながらも「アタリが来なくて当たり前・・」と心のどこかで思っている。
ところが、釣れるときは何とあっけないものなんだろう。淡々とキャスティングを続けながら釣り下る。いつもと何ら変わらない動作に突然衝撃が走る。ズンズンと重みのある首振り。今期の1匹目は53cmだった。