サーモンフィッシング事始め
午前3時、まだ夜が明けきらない時間に、目覚めてしまった。初めてのサーモンフィシングに挑戦することになったからである。
'03年秋、福島県の木戸川でサーモンを釣るチャンスが訪れた。サーモンとは、「チャムサーモン」のことであり、釣りといっても「サケ有効利用調査採捕従事者」としてであるが、自分の頭の中では、まだ出会ったことのない「アトランティックサーモン」にすっかり化けていた。
一ヶ月前から巻き始めていたフライ達、この日のために息を潜めていたロッドとリールを車に詰め込み、さらにはフライフィッシングの相棒を乗せ家を後にした。相棒とは、私の妻である。女ながらフライフィッシングをやっており、NZでは、60cmのブラウントラウトを釣り上げ、春にはAR
Smoltを振り回し、サクラマスを一緒に狙っているほどの腕前である。が、今回は、出産直後と言うこともあり、見学となった。
眠い目をこすりながら、木戸川に到着したのは午前7時を少し過ぎた頃で、すでに十数人のフライマンが川に立ちこみロッドを振っていた。受付を済ませ、いざ川へ。しかし場所が無い。しばらく様子を見ていたが、釣り下る人もいないため、しかたなく河口側で流れのほとんど無い場所に入ることになった。