ファイティング
「今年は既に1本釣り上げているから、この際思い切りファイトを楽しんでみよう!」と、開き直ったのが良かったのか、30メートルほど下流へ走って止まった時点で、もう一度フックを掛け直してみた。サクラマスもそれを感じたのか、頭をグングンと振り、OKのサインを送っている。「よし!これなら絶対にはずれない!」私の中でファイト開始のゴングが鳴った。
速い流れの中でのファイトは実にスリリングで楽しい。寄せては走られを何度も繰り返す。サーモンリールは軽やかに鳴り響き、SS1712D はその魚の重量感を私に伝え、鮮やかな旋律を描いた。
「面白い!」「楽しい!」「これがパワーウェットの醍醐味だー!!」
私は暫くそのファイトに酔いしれ、ランディングのための浅場へと魚を誘導した。水面直下にンモワッと浮き上がった銀色の魚体が、太陽の光を浴びて淡いピンク色に輝いている。私はこの瞬間が一番好きだ。
そのあまりにも現実離れした美しさに、手が止まってしまう。最後は下流100メートルから駆けつけてくれたT氏がすんなりネットでランディングして下さいました。うれしい。本当に心の底から嬉しい!
サイズは59センチでしたが、それを感じさせない素晴らしいファイト。またこの魚を掛けるまでの私の読みが恐ろしいほど当たってしまった事。7年もこの釣りをやっていれば、私でも少しは成長するものだなぁ・・と感じた。
今回の釣行でした。
--つづく--
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