ブリッジプール
土曜日の深夜にストーレンに入り、翌日曜の正午から8時までフリーになるため、主だった釣り場を見て回る。フロセットの橋の水位計は110p。増水があったためハイウォーターとなっている。これから順調に水位が落ちるとすればまさに絶好である。
レナ、ラングワ、沢田さんが15sを釣ったジャンクションプールと一流しずつ釣り渡る。今日は当たりがなくても関係ない。川が去年からどう変わったか、それぞれのプールのどの場所でフライの流れ方が変わるかを確認するのが目的だ。
フリーのブリッジプールは人が多いだろうから、今日はチェックができないだろうと思いつつも、上からだけでも見ておこうとログネスの橋に立ったのは午後4時だった。案の定ギリーを含めて3人が右岸に入っている。しかしよく見ると釣りをしているのは一人だけだ。さらにその一人は大分ご年配の方で、これから休憩を取ろうとしている。それでは、とギリーに断り一流しだけさせてもらうことにする。
今年も又ここに来ることができた。そして去年、4時間粘ってやっと釣ったサーモンの思い出が込み上げて来る。年々小さくなってきているプール中央の深み、通称「すり鉢」を眼下に眺め、ハイウォーターだからとタイプVにハイブリッドのフィッシングファイアー#2を付けて釣り下る。
すり鉢の上流までは丁度良い速さで流れたフライが、すり鉢の中に差し掛かるとすぐにそのスピードが落ちる。「少しラインが重すぎたか」と思ったがそのまま釣り下ってしまった。これが失敗の原因である。そしてすり鉢の終わり付近の駆け上がりにフライが差し掛かり、また加速を始めた頃、いきなりフライをひったくるような鋭い当たりが来た。
「やった」と思いロッドを下流に向けるとリールが程よく逆転を始めた。見ていたギリーも歓声を上げる。「それでは」とフッキングに入ると、大きくしなるはずのロッドが全く曲がらない!サーモンがフライを離してしまったのだ。あんなにいい当たりだったのに。やはりラインが重すぎたのか。今年はこのようなことが多い・・とは後日聞いた話である。
すぐにラインをタイプUに変え、それから二流しほどブリッジプールを攻めさせてもらったが、もう何も起こらなかった。しかし、いくらフッキングしなかったとしても初日からサーモンの当たりがあったので今週は十分に期待が持てる。そこで、そばにいたギリーに最近はどれくらい釣れているのかと聞くと、信じられないことに先週は全く不調で、特に金曜日から誰もサーモンを釣っていないという。本当だとすると何か変だ。そういえば昼に会ったバレンティンも何か浮かない顔をしていた。実はこれがその後一週間の前兆であったとは、その時は夢にも思わなかった。