TROPHY CLUB

2004ガウラ釣り紀行 Atlantic Salmon 5.9kg!


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一年ぶりの一匹。5.8kg。ここまでは好調だった。



サーモンが止められない、そして大増水

ビートBレナ・ラングワは昼の12時までであり、まだ持ち時間は7時間もある。「今日は3本釣ってストップフィッシングか」とその後も楽観的ながら気合を入れて釣り続けた。しかしその後は全く当たりがない。時折サーモンがジャンプするが一向にフライに振り向かず、何かに憑かれたかの様に上流に上がっていく。サーモンが止められない!さっきはフィッシングファイアーで止まったのに(東京の沢田さんに電話をかけて聞くと、そういった時はフライもラインもいろいろ試してみなければ駄目だという事だった。たまたまフィッシングファイアーとインターミディエートで釣ったばかりに、ひとつの釣り方に固執してしまった未熟・未熟・未熟。)。

魚を釣ったにもかかわらず、その7時間後には全く自信をなくしていた。さすがに疲れて車に戻り、林道に向かう川原にできている小さな分流を見ると、来た時より流れがなんとなく早く見える。上流の空を見上げると真っ黒な雲。増水だ。それもかなり急なものだ。サーモンを追ってロングプールに行こうとしたが、この増水のせいでサーモンはフライを無視したのだろう(本当にそうかどうかは分からない)と勝手に解釈すると少し気が楽になり、それではとホテルに戻ることにした。この後水位は夜半に2mまで上がってしまった。




ハイスピードフィッシュ

ホテルに戻りラグースとバレンティンにサーモンを見せると、二人とも満面の笑顔となり、それぞれそこ行く人達にサーモンが釣れたと言い回した。たいした魚ではないのに結構な騒ぎである。先週の後半3日間は誰も釣れなかったので、この1匹は朗報だと言い、ラグースにいたっては記念撮影まで始める始末となった。そうこうしているうちに馴染みのギリーであるサイモンがやってきた。“Good Fish”と例によってお世辞を言われたので、昨日からの出来事を話すと彼はとても興味深い話をしてくれた。彼の話によると、今年のサーモンは数が少なく、移動スピードがとても速いので、ほんのわずかなチャンスを逃すと全く釣れないという。また何時になくフライの選択がシビアだという。そう言われてもこの時は何かまだピンと来るものがなかった(やっぱり未熟)。

ところでピンクのフライはあるかという。「ああアクアマリンスクイッドのことか」と思いフライボックスから一つ取り出すと、「これは使っている人が少ないからすごく効果的なんだ」と言い、手にとって入念に眺めている。要するに一つくれと言っているのだ。如何にもサイモンらしいので、そのまま持って行かせることにした(余談だが3日後、サイモンはガウラフォスでこのフライを客に使わせて、フレッシュを何本か取ったらしい)。





フロセットの橋につけられているゲージ。水位は2メートルを超えたことが分かる。

大増水のブリッジプール

火曜日の朝6時からブリッジプールが始まった。2mまで達した水位は170cmとなり、増水の後の減水という絶好のタイミングがやってきた。プールに着くと前の組は釣れていない。あと6時間以内に魚はプールに入ってくるのだろうか。

当然ブリッジプールの水は岸近くまで膨らみ、一度はやってみたいと思っていた手前側を重いラインでという釣りを始める。タイプWのラインにスティングレイロングテールを結んでいると、先に入っていたイギリス人のフォアマンが「何かに触った」と騒いでいる。そうか魚はいるのかと思い、慎重に釣り下っていくと、やがてコツコツと小さな当たりがあった。慎重にフッキングをすると何かとても軽い。しかし魚の振動はある。なんだろうと一気に手繰り寄せると、30cmを少し超えたネイティブのブラウンが銜え切れないロングテールに食い付いていた。フォアマンと二人で大笑いしてしまう。こんな魚に二人とも色めき立ったのかと。

今回、共に廻ることになったイギリス人のフォアマンは、魚が釣れるまで十時間以上も粘るタフなアングラーだ。ガウラの常連で、今年も6月、7月、8月と一週間ずつ予約を入れている。そんな彼と二人だとお互い一歩も引かない。いいプールが廻ってくると二人とも時間一杯まで粘りまくる。一人でビートの予約を入れた時にはどんなアングラーと廻るのかと少し心配になり、中途半端なアングラーではなく、ハードか全く淡白なアングラーのどちらかがいいと思っていた。フォアマンは紛れもなくハードなアングラーであり、こちらも必死に釣りをすればいいだけなので何の気を使う必要もない。そんな二人で昼の12時まで休みなくプールを攻めたが、その後は何も起こらなかった。



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