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Tackle Impressions

最高のバッグ KEN SAWADA Shoulder Bag "Lundamo"

平野 秀輔(ひらのしゅうすけ) 東京都在住 Shusuke Hirano in Tokyo, Japan.
7月のガウラ上流部、レナプール。お気に入りのバッグ「ルンダモ」からカメラを取り出し、小さなサーモンを撮影する。実はKEN SAWADAショルダーバッグにつけられたニックネーム、「レナ」と「ルンダモ」は、ガウラの名場所、モンスターを狙うプールの名に由来している。

信じられない収納力

 その名がモンスター狙いのプールのせいか、まずこのバッグは、見掛けでは考えられないほどの収納力を持っている。ガウラに行く飛行機の中、このバッグは当然手荷物となる。その中身としてまずそれぞれ保護バッグに入ったノートパソコン、バックアップ用の小型ハードディスク、ポータブルDVDレコーダーを入れる。その他に日本円とクローネのそれぞれが入った財布と小銭入れ(つまり4つ)、パスポート、運転免許証2通、航空券、携帯電話2個、雑誌2冊が何の苦労もなく入っている。普段ビジネスに使っている英国製のダレスバッグではこうはいかない。おかげでその他の手荷物は機材一式の入ったカメラバッグだけとなった。

 現地では手元用品入れ兼小型カメラバッグに変身する。普段は財布・小銭入れ・携帯電話・運転免許証の他に、バッテリーパックと標準ズームをつけて大きくなっているニコンD100とストロボを入れておく。何の問題もなく飲み込む。きちんと写真を取りたいときには標準ズームをつけたカメラを首からぶら下げ、大口径望遠ズーム・広角・標準2個の合計4本の交換レンズと、フィルターやブロワーなどのこまごました機材も入れておく。




釣りに、仕事に、旅行に・・


 国内の旅行や釣りでも本当に重宝する。いつも持ち歩いているノートパソコンをまず入れ、これに着替えとグルーミングバッグを入れればそのままホテルや旅館に宿泊できる。写真のバックアップを取るときはCFカードリーダーと小型ハードディスクも詰め込むことができる。

 なんともまあこれだけのものが、あまり大きく見えないショルダーバッグ「ルンダモ」に入ってしまうのだから恐れ入る。あまりに便利なので、最近はブレザー姿で行ける仕事にも活用している。




徹底して考えられた使い勝手とセキュリティ


 このバッグには前面に中型2個、背面に大型1個のポケットがある。前面のポケットはファスナーと大型フラップで2重にガードされるため、入っている物のセキュリティは万全だ。一方、背面のポケットは左側にバッグを担いだ際にファスナーの取手が前面に来るため、出し入れがし易く、かつ左右どちらに担いでも体側に来るので安心であり、空港で頻繁に取り出す航空券、パスポート、財布などを一時的に入れておくには好都合だ。

 またこのバッグに付いている4つのファスナーはすべて右側から左側に開けるように取り付けられている。方向が前面、中央、背面とそれぞれ違うといらいらするし、一目であるいは手探りでファスナーの開閉を確認できることも、セキュリティ上は大変有効である。バチュークロスはもともと防水性に定評があり、加えて大型フラップのおかげで、多少の雨では中の物が濡れることはない。恐れ入りましたというしかない。




丁寧な作りと耐久性


 このバッグを手に入れてから海外へ2回、国内の1週間程度の旅行には3回、その他すべての釣りと小旅行に持ち歩いている。期間は短いが内容としてはかなり酷使している。ある時は地べたに直接置いたり、友人の車で釣行する際にはトランクやカーゴの隙間に詰め込んだりしている。それなのに何の変形も、破れも、解れもない。これは信じられないことだ。

  というのは予てから日本製や外国製の有名なソフトバッグについてかなりの数を使ってきたが、大体これぐらい使うと何らかの変化が生じるものであった。バッグの変形、破れ、解れは愛着を感じる部分でもあるが、機能的にはないにこしたことはない。おそらく「ルンダモ」のバチュークロスはかなり多くの抜き型で裁断されたであろうし、縫製も相当しっかりしているのだろう。




 今年のシーズンもあとわずかとなってしまった。11月からはシーズンオフの定番である管理釣り場にも出かけることになる。そうしたちょっとした釣りで使うバッグもまだ満足の行く物に出会っていない。「ルンダモ」がこれだけ良いのだから、是非「レナ」を使ってみようと思っている。