
まずはLunn’s Particular(ランズ・パティキュラ)というフライが画期的であった、という話から始めよう。
水性昆虫のメイフライはその数も種類も多く、マス類の主食の一つになっている。そのため、フライの世界では、このメイフライをコピーしたパターンは数知れないほど作られてきた。
その中でドライフライとしてコピーされているのは、圧倒的にダン(亜成虫)が多いようだ。
ダンは浮上したニンフが脱皮し、全く異なった姿に生まれ変わって水面を流れるため、釣り人の目にも、また、魚の眼にも付きやすい。更にそれを鱒が捕食する光景は、フライマンなら誰でも心をときめかせることだろう。
一方、ダンは再び脱皮し、スピナーと呼ばれる成虫になる。スピナーはその名前の通り、空中を踊るように飛び交い、蜉蝣のように儚い命のごとく、その短い生涯を産卵によって閉じる。
多くのスピナーは透明のウィングと引き締まった美しい色合いのボディを持っているのだが、ダンに比べると繊細で、フライとして再現するには少々厄介な存在だった。
ダンのイミテーションは数知れず存在するのに、スピナーのパターンが少ないのはそうした理由による。
しかし、今から1世紀ほど前、そのスピナーの姿を本物よりも本物らしく再現したフライが晴れて誕生したのである。
それがかの有名な「Lunn’s Particlular(ランズ・パティキュラ=”ラン流”)」であった。
Lunn’s Particluarはハックル・ストークを使ってボデイを巻き、ハックル・テイップで作ったウィングをフラットに結ぶという、それまでに無い斬新なスタイルのフライだった。
--つづく--
©KEN SAWADA
2012-12-01

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