
では、RIR(ロード・アイランド・レッド)とは一体何を指しているのか、ということだ。
昔から、インドは鶏の最大の原産地であり、周辺の国々を合わせると、原種の他にかなりの数の亜種が生息している。
レッドというカラーは種を問わず最多のカラーであるが、フライタイイングで求められるのは、その中でストークがボディの製作に適している品種である。
だからフライタイイングの世界では、良質のボディ用ハックル・ストークを持つレッド・カラーのネックを「RIRネック」と表示して提供してきた。プロショップサワダでは長年、膨大な数のハックル・ケープの中からそうしたストークの品質の良いレッド・カラーを選別し、それを「RIRネック」としている。
インドにおいてそうしたハックルを持つ鶏の生息数は少なく、その割合は1000羽に1羽といわれるほど、希少性の高いものである。良質のネックを入手するのは年々困難になっている。それらの鶏の品種は確定できないが、アメリカで100年ほど前に誕生した新品種であるRIR(ロード・アイランド・レッド)とは全く別の鶏である。
結局、RIR(ロード・アイランド・レッド)というのは、Lunn’s Particular以降、最初は新種の鶏の品種名にあやかってパターンリストに登場し、後にハックル・ストークの色や性質を表すフライタイイング界の専門用語として定着したと考えて良いだろう。
ドライフライの最高傑作であるスピナー・パターン。その引き締まったボディを具現化するのに、Lunnによって採用されたハックル・ストーク「RIR(ロード・アイランド・レッド)」は、正にこの上ない素材だったことは間違いない。
--この話はこれでお終い--
©KEN SAWADA
2012-12-08

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