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'05  目下のところ生涯記録 ブラウントラウト 63cm!
相原 猛裕 (あいはらたけひろ) 東京都在住  Takehiro Aihara in Tokyo 【Japan】
フライフィッシング歴8年 / サクラマス歴5年
Takehiro Aihara Brown Trout
念願のトロフィーブラウン。63cm。ランディングの頃には、緊張で胃が痛くなった。
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species ブラウントラウト Brown Trout
体長 Length 63cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size リードフライ:ピーコッククィーン ドロッパー:ピーコックセッジ
on TD4 Old Limerick Wet #4
ロッド Rod KS SW MELVIN
リール Reel KS SU 910 Silver
フライライン Fly Line KS SD WF-10-FI
釣った日 Date of Catch 2005/09/11 午後6時頃
釣った場所 Place of Catch 堀内フラット
IMPRESSIONS

さあ、秋の大物シーズン。毎年この時期になると、今年こそはトロフィーを釣るぞ!と気合いを入れ、釣りに行くが、中々良い結果が出ずにいた。しかし、魚は必ずいるはずだ。
諦めたらダメだと思い、一人、川に向かった。

ドロッパーにピーコックセッジ、リードフライにピーコッククィーン。

天候は曇り。朝は少し肌寒く、秋の気配が感じられる。水位はいつもと変わりない。まず、お盆の遠征で大物をバラしてしまったポイントに入った。

フライが何度も核心部を通過するが、アタリがない。秋は魚が移動するというが、何処かに行ってしまったのだろうか。ポイントを幾つか回ってみたが、やはりアタリがないまま、午前中は駄目か・・と思いながら、とりあえず昼食を摂ろうと食堂に入った。すると先ほどまで曇りだった空からもの凄い雨が降ってきた。

とても釣りのできる状況ではない。帰ろうか、雨が止むのを待とうか、思案に暮れたが、せっかく来たのだから、イブニングを釣って帰ろうと決心した。夕方になると雨も小降りになり、釣りができそうな状況になった。

川を見ると、先ほどの豪雨で増水しているが、濁りはそれほど入っていない。良い条件になっている。時間的にも一発勝負。そこで釣友の堀内氏が2002年のトロフィークラブのブラウンを釣った場所、通称「堀内フラット」に的を絞った。

瀬頭からフライを流すが、アタリはない。瀬も終わり、開きに差し掛かった時、今回も駄目かと諦めかけていると、ドン・ギィー! ラインが一気に下流に出て行った。その瞬間、アレ? テンションがない・・・。また、バラしてしまった・・・。何故・・・。

ラインを手繰ると、ドロッパーがない。そうだ。普段はしっかり結んでいるのに、その時に限ってラフな結び方をしたのを思い出した。

何をしているんだ俺は・・・。魚が釣れないと、段々釣りが雑になり、ますます釣れなくなる。そんな悪循環に陥っていることを実感する。こんなことをしていたら、いつまでたってもトロフィーは釣れない。

よし、やるぞ! と気を引き締め、今度はフライをしっかり結び、キャストした。この増水で魚は上がって来ているはずだ。1投、2投、先ほどバラした辺りにフライが差し掛かったとき、ドン! ギィー! 一気にラインが出て行った瞬間、バッシャーン! 大きな魚体が水面からジャンプ。「うわっ! でかい!」

遂に来た。今度は絶対にバラさないぞ。ラインが張り、MELVINが弧を描く。魚は底に張り付いて動かない。焦ったら負けだ。ゆっくり、ゆっくり獲り込むぞと言い聞かせ、魚を寄せにかかる。2度、3度巻いては走られを繰り返し、もう何分経ったか、緊張で胃が痛くなった。

やがて相手も観念したか、とうとう岸際まで寄ってきた。「よし、今だ!」

ランディング成功。見事なプロポーション。63cmの雌のブラウントラウトでした。

翌日、沢田さんに報告。マリーアンさん共、喜んで頂き、本当に嬉しかったです。諦めずにフライフィッシングをやっていて、本当に良かったと思った。

沢田さんに、「最初にバラしたのは、きっと雄だよ。」と、言われた時は・・・。

---つづく---