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'02  サンダー&ライトニングで ホンマス 54cm!
新井 格之 (あらいただゆき) 埼玉県在住  Tadayuki Arai in Saitama 【Japan】
フライフィッシング歴23年 / サクラマス歴4年
Tadayuki Arai Lake Trout
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species ホンマス Lake Trout
体長 Length 54cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size Thander & Lightning Variation on SL3 #6
ロッド Rod KS SS 9509F
リール Reel KS SU 910 Limited Burgundy
釣った日 Date of Catch 2002/05 13:00頃
釣った場所 Place of Catch 中禅寺湖
IMPRESSIONS

ホンマス狙いの中禅寺湖

強風の中で釣った3本のホンマス。
今シーズン3回目の中禅寺湖は、強風の中での釣りを強いられた。

夜明け前からポイントに入り、釣りを始めたが、ライズは見られるもののアタリひとつ無い。やがて日が昇りきった頃から待望の風が吹き始めたのだが、風は次第に強まりキャスティングもままならない。容赦なく吹きつける冷たい風と白波で魚の気配は全く感じられなくなった。 

しかし、今までこの様な悪条件の時には、良い結果を出せたことが少なく無い。止むを得ず風の切れ間を窺い、キャストする事にしてそのまま釣りを続ける事にした。そして予想は的中、この結果40センチオーバーを含め3本のホンマスをキャッチでき、翌日の釣りに期待は高まる。

翌朝午前6時、この日は幸運にも前日と同じポイントに入ることが出来た。湖面には程よい風がふき、単発だがライズが見られた。状況は昨日よりも良さそうである。手早く支度をすませ、釣りを始める事にした。SS9509Fに9番タイプIIのシューティングヘッドとフローティングフラットビームという組み合わせで、フライは今シーズンの為に巻いた小型のサーモンフライ各色。これらを使用し、表層から水深3メートル位までの層に的を絞ってホンマスを狙う。
Thunder & Lighting Variation

釣りを始めるとすぐにアタリがあり30センチ程のホンマスがヒット。この後もアタリが数10分間隔であり、午前10時頃までには6本のホンマスをキャッチする事が出来たが、どれも30センチ前後の小物ばかりであった。

期待のサンダー&ライトニング


その後アタリは無くなり次第に風が強くなってきた。波が高くなるとラインが流され、フライを思った層に泳がせる事が出来なくなると判断して、ラインをタイプ?に交換。フライもアピール度を意識してSL3の6番に巻いたサンダー&ライト二ングに結び変えた。

このパターンは以前にサクラマスをヒットさせた思い入れのあるパターンで、湖の大型魚にも有効ではないかと思い、去年から使い始めたバリエーションのひとつである。前日、このフライで初めての40センチオーバーのホンマスを釣っていたので自信を持って使うことが出来た。

私の過去の実績から同サイズの群れが、12時前後に回遊してくる可能性があると判断して慎重にキャストを繰り返す。やがて、沖合い45メートル付近の潮目で良い型のライズを発見。いよいよチャンス到来か、期待を胸に緊張感が高まっていった。しかし、時刻が12時を回っても何も起こらず、時間は虚しく過ぎ去っていく。そして、張りつめた緊張感が次第に薄れ始めた頃、そいつは遅れてやって来た。

グッドコンディション・グッドサイズ!


フルキャストしたフライを少し沈めてみようとカウントダウンしていると、微かな手応えがあった。すかさずリトリーブを開始するが反応はない。

魚はまだ近くに居る筈!!再びキャストしたラインをリトリーブし始めた時、ひったくる様なアタリが・・・

すかさずロッドを立てると心地よい魚の引きが伝わってくる。この引きと重さからして40センチは優に越えるホンマスであろう。魚の引きに合わせ慎重にフラットビームをリールに巻き込んだ。魚は激しく首を振りながら何度か底へ潜ろうとしたが、その後はさほど抵抗せず手前まで寄ってきた。幸いにもフッキング位置が良かったため難なくネットに収めることが出来た。

計測すると54センチのホンマス。ここ数年手にしたホンマスの中では最もコンディションが良い、サクラマスを彷彿させる美しい魚体であった。

サンダー&ライト二ングのバリエーションが湖の大型魚にも効果的であることを実証することができ、今後のフライ研究にも大きく貢献してくれそうだ。そして、私の湖の釣りにおけるマイフェイバリットフライが、またひとつ誕生した記念すべき日となった。