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'03  足かけ10年のファーストキャッチ サクラマス 57cm!
深井 和巳 (ふかいかずみ) 埼玉県在住  Kazumi Fukai in Saitama 【Japan】
フライフィッシング歴11年 / サクラマス歴10年(ブランク3年) 2000 全日本キャスティングチャンピオン
Kazumi Fukai Cherry Salmon
My First Cherry Salmon。ダブルフックにキールに巻いたアクアマリンで。
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species サクラマス Cherry Salmon
体長 Length 57cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size Aquamarine Pink-Blue tied on Double Low Water 1/0
ロッド Rod KS SS 1712D
リール Reel SU SALMON II The Cherry Salmon
釣った日 Date of Catch 2003/04/17
釣った場所 Place of Catch 北の美しい川
IMPRESSIONS

ルアーも届かないポイントで!

パワーウエットの厳しさに久しぶりに酔いたくなり、ボウズ覚悟のサクラマス釣りに挑む。

4年前の前回と違い、キャスティングに磨きをかけ、更に先人達にアドバイスを受け、1から出直そうと企画した小旅行となる。

いままで、3月しかサクラマスにチャレンジすることができなかったのだが、今回は初めて4月に機会を設けた。雪や寒くて手がかじかむことの無いこの季節。フラットビームが心地よく伸びる。桜の木が満開のこの陽気にやってこそサクラマス釣りであると、自分独りで上機嫌に釣り始める。

河川の雪しろは増えているのか減っているのか、情報もなく分からない。しかし、雨風の冷たさがなく、釣りに没頭できる。釣れない焦燥感はあっても天候のうらめしさはない。

橋上流部の流れ込みから丁寧にフライを流す。アタリなし。2回目は少々深く探ってみる。根が掛かりしないようにキールフックを選ぶ。ルアーマンが瀬の最下流部に入り、すぐやめて帰る。横目で見てその手軽さに圧倒される。過去の九頭竜川にて、2人で代わる代わる散々流した後、あっさりルアーにサクラマスを持って行かれた苦い体験を思いだした。

「今回はフライの番」と思い返して探り続ける。ルアーマンのいたポイントに差し掛かる。ふと先を見ると、ルアーを投げても届きそうもないポイントが鏡のようにある。

「いる」予感。

流心に投げたアクアマリンがその鏡に差しかかり、リトリーブ1回目にドンときた。ラインは切れないか?フッキングは?と考えながら寄せる途中、目でサクラマスの動きを確認をし、大丈夫だと確信。大胆にランディングする。

フックは、上アゴの固いところを見事貫通していた。午前8時過ぎ、対岸から、そして岸沿いの道路で車に乗って交差点待ちしている通勤途上の運転手・小学生らに、取り込みの一部始終を見られていた中、上機嫌にリリースした。