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'14  今年もタフでした アトランティック・サーモン 98cm,  推定10kg〜!
平野 秀輔 (ひらのしゅうすけ) 東京都在住  Shusuke Hirano in Tokyo 【Japan】
フライフィッシング歴31年 / サーモンフィッシング歴15年 / 元全日本キャスティングチャンピオン、Pro Shop SAWADA School Master
Shusuke Hirano Atlantic Salmon
狙い目はやはりロングプールでした。体高のある見事なプロポーションのメス。98cm、推定10kg〜。
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species アトランティック・サーモン Atlantic Salmon
体長 Length 98cm
体重 Weight 推定10kg〜
フライ Fly & Hook Size Green Wasp 1.5 inch with ST4 Wide Gape Treble #8
ロッド Rod KS SS 1712D Limited HARD ACTION
リール Reel THE HONEYCOMB SALMON II
フライライン Fly Line DST-12-S Intermediate
釣った日 Date of Catch 2014/07/08
釣った場所 Place of Catch Long Pool in the river Gaula, Norway
IMPRESSIONS

ガウラに着くとかなりのローウォーター。

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一通り見た限り、ナイスサイズの魚が止まりそうなのはロングプール、ルンダモ、ホームプールだろう。

月曜日の夕方、ルンダモプールの荒瀬に立ち、タイプⅠ/Ⅱにローズマリーをセットする。激流が少し緩むところでドスンという今シーズン最初のアタリ。いつものように待ってフッキングしたが、ファイトを始めると直ぐに外れてしまった。

やはりローウォーターだから、ラインにかかる水の抵抗が少ないし、フレッシュの様だったから疲れて動きが鈍かったのかもしれない。今回はもっと、アタリがあっても十分待たねばいけないと反省。

火曜日の午前中、いつもfreeになっているホームプールを釣る。一流し目はフローティングラインにエムシュリンプの#8をセットしたが反応なし。二流し目はタイプⅠに1.5インチのグリーンワスプをセットして釣る。流れ込みの終わりまで来て突然の雨が降り、メガネの水滴をぬぐった直後、リトリーブ中のフライが根掛かりの様に止まった。

十分に時間をおいてロッドを張ったが、今度はすっぽ抜け。多分、突然の雨でレジデントフィッシュが動いたのだろう。今度来たら、自らが魚の横まで歩いて行ってフッキングしなければダメだと、また反省。
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そして、ロングプールの夜。ラインもフライもホームプールと同じ。ローウォーターのため流れ込みから丁寧に釣る。ここからが怪しいというポイントに突き刺すようにフライを投げ、水になじんだ直後に激しいアタリ。

初心に戻り、三歩下がってからじっくりフッキング。久しぶりに取り出したSS1712Hが満月にしなる。ジャンプは一度しかしなかったが、ローウォーターの割に強い鮭だ。モンスターではないのはジャンプで分かったが、慎重にやりとりする。

ランディングしてみると98㎝の太いメスで、多分10㎏は超えていただろう。今年も鮭を抱くことができた。記念撮影の後リリース。沢田さんの予想通りやはり今年もロングプールは良い。よし、これから釣りまくらねば。

・・・と思ったが、それ以降川はさらに減水を続け、加えて昼は30度を超える日が続いた。昼は寝て、夜の釣に賭ける。他のアングラーにはグリルスがぽつぽつ釣れているようだが、激しいアタリとファイトが病み付きになり、サーモンが止まりそうなポイントだけに集中する。

ムービングフィッシュだけでなく、レジデントフィッシュが出てきそうな場所も、持っているものを使いきって攻めまくる。しかし、もうサーモンのアタリは取れなかった。本当にチャンスは少ない。
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最終日になって急に増水した。ロングプールの流れ込みでカツンというアタリ。多分ムービングフィッシュがちょっかいを出したのだろう。しばらく同じ場所を流してみるが何のアタリもない。それではと少し下ると、増水時にはよくあるように、岸際でシートラウトがフライに横から喰いついた。バレても良いからと思いゴボウ抜きにしたのは43㎝だった。

それから時間の許す限り、またサーモンを求めて少しでも止まりそうな場所だけを攻める。しかし、何の反応も無い。それでは最後にグリルスでも釣ってみようかと、水通しの良い浅瀬にフライを投げる。プールの流し終わりでクンクンというグリルス独特のアタリが2回あったが、なかなかフッキングしない。

今年も終わった。やはり、ここまでのローウォーターの状況ではサーモンのチャンスが少ない。アタリを全部取れていれば3本だったが、なかなかそうはうまく行かないのがサーモンフィッシング。しかし、自分の引き出しが増えたのも事実。それを生かす日が来ることを信じて、またガウラに立つのだろう。
釣った日の天候 Weather of the day: Fine
水温・水温の変化など Water Temperature: 15℃
水量・水量の変化など The Volume of Water: 50㎥/S