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7.0kg

水位は急激に下がり、6月2日の午後にはフロセットのゲージが1m50cmとなった。水温は相変わらず6℃。気温は日中20℃まで上がり、日差しも強い。

今シーズン、NFCはクゥォール(KVALと書く)いうかなり下流にロアー・ガウラ・ビートを新設した。下流域はどこの川もそうだが、いたって平坦で、石も小さく、ただ川幅が広いというだけで、今ひとつ魅力に欠ける。魅力といえば上がってきたサーモンを真っ先に釣れるということくらいだ。渓相の良い上流部がちゃんと釣れれば、誰も行かなくなる。

この日は、偵察に行ったこのビートで、運良くシーライス付きのフレッシュを一匹。7.0kg、90cm。フライはアクアマリン・スクィッド・ミディアムサイズ。

上流部は今もって超ハイウォーター。途中のフォスを超えてくる魚はいない。大増水前にわずかに上がったサーモンは水が落ちるとともに更に上流を目指して行ってしまった。フィヨルドの河口から障害物のないロアー・ガウラは、確実にサーモンが通過するからねらい目だ。が、何しろ単調で・・・。

今回の写真は俗に言う「キャッチ&リリース・スタイル」。最近のヨーロッパではどのメディアも露骨なチーズ写真を控える傾向にあり、NFCでもクラブハウスの中庭で恒例の「魚をぶら下げてチーズ」をやめてしまった。背景を川に、魚をあまり水から上げず、釣り人はカメラではなく魚を見つめる・・という写真を1枚くらい撮っておいた方が無難かも。

今シーズン、ガウラのリミットは、サーモン、シートラウトともに、2匹/1日/1人。シートラウトが来る7月なら、1日計4匹キープできる。

我々が初めてここを訪れた1994年、6月の川上流部にはほとんど釣り人もなく、お持ち帰りは無制限だった。