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7月、期待のガウラは渇水。連日の乾燥した天気で、淵に溜まっているビッグフィッシュが見えるところまで、水位は下がった。

When we returned to the river Gaula in July, the water was too low and clear. From the bridgee we could see many big salmon in the bottom of the pool.

再び、低水温のローウォーター

釣れない釣りの話は、kensawada.comには掲載不可。これをモットーとしているだけに、最悪の状況の続く7月のガウラから、デイリーレポートをアップロードできずにいる。

7月のプライムタイムだというのに、水位が0を切るローウォーターでしかも低水温が続き、サーモンは口を閉じたまま、フライには見向きもしない。

例外的に、100匹の中に1匹くらいフライに興味を示す魚がいて、それに出くわした人だけがキャッチするという、かくも運頼みの毎日だ。これでは釣りにならない。

10年通ったガウラの7月に、ここまで魚の反応が鈍いのは初めて。で、サーモンが少ないのかといえばとんでもない。6月に上がったヘビー級と、6-7kgのミディアムサイズ、3-4kgのスモールサイズ、更にグリルスと、川にはごっそりサーモンがいる。それがどれもこれも、みんなイヤと言うほど食わないから、ちょっと変だ。

我々は10年この川の6月と7月を釣り、様々な状況を記憶にとどめている。もちろん、低水温のローウォーターという、サーモンフィッシングにおける最悪の状況も幾度か経験している。が、ここまで徹底して続くというのが初めてなのだ。
いくら淵にサーモンが止まっていても、ひたひたのこの水では動いてくれない。

But the salmon could not move because of this water level.

この過酷な状況を生んだ原因はいくつか考えられる。まずは山に雪がないこと。雨が降らなければあっという間に渇水だ。その反面、空気が乾いて気温が低いこと。これで結構水温が下がる。この悪循環が続いている。いつもはこの時期たわわに実をつけるはずのワイルドラズベリーがまだ真っ青な小さな粒なのも気になる。何しろあの何とも釣れそうなムンムンとした雰囲気が非常に稀薄なのだ。

一方、海の温度は平均より2度も高く、冬の間のサーモンの栄養状態はすこぶる良かったそうで、おかげで今年はビッグフィッシュイヤー。それでいて川の状況がこんなで釣れない。サーモンの将来にとってはうまくできたものだが。



川にはモンスター。低水温のローウォーター。日中はドピーカン。状況が一変するのを待つしかない。サーモンフィッシングは90パーセントが「待ち」でしたっけね。辛抱強く待ちますとも・・・。