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一寸先は・・・

最悪の6月をめげることなく耐えつつ、19日の早朝、午前3時。午前6時からの待望のブリッジプールを控え、その前に気になるジャンクションプールへ向かう。ファストランだけの短いプール。ほとんど瀬の中を釣る。

水位は下がり続け、水温は7度。高曇り。30分後、ひったくるような当たりでいきなりフッキング。フライはブラックフェアリー。薄暗がりでこれほど頼りになるフライはない。フックはST4の#6。やや慎重なファイトが始まる。

瀬を下られたらアウト。魚は大きい。10kgをはるかに越えていることが、その引きの強さでわかる。何度も瀬の中に走られながら、主導権を徐々にこちらに移す。魚はあくまでずっしり重く、強い。
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やがて寄ってきたサーモンはネットを見るなり反転。ランディングの数々の経験が蘇ってくる。寄ってきた魚を間近で見ると、いつもは大きなランディングネットが小さく、頼りなく見える。失敗はあってはならない。

だめ押しで更にプレッシャーをかけ、サーモンを弱らせる。ランディングまでおよそ20分。遂に観念したサーモンがネットに入った。大きい。15kgくらいだろうか。メジャーを当てると1m14cm。

NFCで計測。15.1kg。3週間の辛い毎日が全部吹っ飛ぶ。大きく、美しいサーモン。

一寸先は何が起こるかわからない。その後のブリッジプールは空っぽ。その後のビートも魚の姿は見えない。ジャンクションに寄らなかったら、この貴重な魚には出会えなかった。

魚は相変わらず少ない。NFCのレコードでは、解禁からこのサーモンまで、釣れた数は23匹。半分以上の人がノーフィッシュで帰る。運の良い人にはかなわない、辛い6月。

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