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TRAVELLER

KEN SAWADA フライフィッシングスクールに参加して

藤原 吉和

初日から最終日までドラマチックな旅でした

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まず、レノックが釣れてまずまずのスタート。
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スクールで釣り方のコーチを受ける。
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お気に入りのザ・ハニカム Salmon II と誕生日に釣ったタイメン。くわえているのはローズマリーロングテール。
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予想以上に快適だったゲル。
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キャンプオーナーのマダム特製のバースデイケーキ。もう感激でした。
ツアー初日、私と早川君は集合時間の3時間も前から、成田空港2階のレストランでビールを飲みながら、今回のモンゴルツアーについて早々盛り上がっていました。それが8号ゲル悪夢の始まりでした…

8.5号ゲル
日本からのフライトも、ウランバートルからヘリでの移動も、かなりの時間遅れがあったものの、それもモンゴルタイムと言う事で、無事オノンキャンプ地に到着しました。キャンプでの生活は普段から仲良しの長山さんと早川君とで8号ゲルで過すことになったのですが、初日からずーっとハイテンションだった早川君は疲れたのかゲルに入るなり寝てしまい、長山さんと夜遅くまで釣談義に花が咲き、寝付いたのは深夜になってからでした。

明け方近くになにやらうめき声が気になって目醒め、「もしかして狼?」と思い、ゲルの中を見渡すと早川君のベッドだけが空になっていました。うめき声の主は、初日からずっと飲みすぎの早川君です。

しばらく外でうめき続けた彼はすっきりしたのか、ベッドに戻ると今度は、キャンプ中に響き渡るような大いびきを掻き出し、それからの私は朝まで全然眠れずじまい。「初日からこれでは先が思いやられる。今夜からは別のゲルで寝てもらおう。」と皆さんに相談するも受け入れ先が無く。長山さんと話し合った結果、8号ゲルと9号ゲルの間、8.5号ゲル「野宿です。」で寝てもらうことに決まり、問題は解決したのでした。

そんな中、今回のツアーで1番最初にタイメンをキャッチしたのは何と、早川君でした。私はとても祝福してやれる気分になれず、その時の彼は正に「憎まれっ子世にはばかる。」でした。しかし、そんな早川君も3匹目のタイメン94センチを釣った時、平野さんに祝福され、写真撮影の最中に、感激のあまりこらえていた物が一気に溢れ出てきたのか、顔をくしゃくしゃにして泣き出しました。そんな彼の様子に私も感動してしまい、思わず「こいつ良いとこあるじゃん。」と思ってしまったのです。

今になってフォローする訳じゃありませんが、早川君はバリバリのトーナメントキャスターで、ダブルハンドでは何と90メートル以上も飛ばす腕の持ち主で、釣りも凄く上手です。

話がだいぶ早川君に逸れてしまいましたが、私もツアー4日目にして念願のタイメンをキャッチし、まずは目標達成することが出来ました。

モンゴルでの毎日は、想像していた程寒くも無く、キャンプで作って頂く食事は想像以上に私の口に合い、大変美味しく、キャンプの方々もとても親切で最高に快適でした。中でも、ゲルでの生活の快適さは本当に予想外でした。

そんなモンゴルでの日々もあっという間にフィッシング最終日の22日になりました。

誕生日
この日は、私の36回目のバースデイで、沢田さん平野さんに誕生日に頑張って良い魚を釣る様にと励まされ、天気も最高のモンゴル晴れの中、バースデイタイメンを釣り上げ、この日をハッピーに締めくくりました。自身の結果はトロフィークラブにて。

そして、最終日にしてやっぱりあの人がやったのです。何と、キャンプレコード131センチのタイメンを長山さんがキャッチしたのです。ずっと釣れずにいながら、最終日に結果を出すとは・・・。今回も完璧にやられました。すごくかっこ良かったです。

その日のディナーは長山さんのレコードタイメンのお祝いと、私のバースデイのお祝いを皆さんがしてくれました。キャンプオーナーのマダムが私の為にバースデイケーキを作って、ハッピーバースデイの歌と共にプレゼントしてくれたのです。とても心に残る最高の1日でした。

収穫
今回のスクールでは、沢田さんに対岸に付いている魚の釣り方をコーチして頂いたのですが、DVDで見ていたのと違い、実際に川で教えて頂いて本当に良く解りました。キャスティングについても幾つかご指摘頂き、モンゴルでの感覚を忘れないうちに練習に励んでいます。

それからツアー中、何度と無く川でご一緒させてもらい平野さんにも色々と教えて頂きました。

最後に、私がパワーウエットを始めた頃のバイブル「サクラマス大全」を見て憧れていた大先輩の平岩さん、モンゴルの大地でもやはり医学博士だった杉山先生、私の兄貴分長山さん、弟分の早川君、モンゴルフィッシングを開拓して下さった平野さん、尊敬する沢田さん、皆さんツアーでは大変お世話になりありがとうございました。そして8号ゲルがご迷惑をお掛けした事をお許し下さい。(笑)