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TRAVELLER

モンゴルフィッシング -- 2年間を終えて

平野 秀輔

ガンスフとの出会い

左からアムガー(鉄人)、ガンスフ、トラガ、通訳のアムラー。
その夜、ネイチャーツアーズ社の社長であるトーラが迎えてくれた。そして彼女が経営するウルガ(ウランバートルの旧名)というレストランで夕食を取っていると、オノン川でキャンプを経営しているガンスフが訪ねてきて、ぜひ次回はオノン川で釣りをして欲しいと言ってきた。オノンは大河であり、支流のバルジはその半分くらいの川だということだ。昨日までひどい目にあったので、これはまさに渡りに船だ。秋には沢田さんと取材をするつもりでいたし、TV大阪もモンゴル取材に来たいと伝え聞いていたので、秋は両方ともガンスフに賭けることにした。
草原の中を流れるヘルレン川。2004年6月はこの川に癒された。

2004年6月の最終日は、何とかウランバートルから日帰りで行ける川はないかと、ネイチャーツアーズのトラガと相談した。彼の調査の結果、レノックやハリウスなら釣れるということで、ヘルレン川へ行くことになった。

3時間で行くということであったが、朝7時にホテルを出て、途中キャンプの取材もしたためもあるが、ポイントに着いたのは正午だった。よく言われる「モンゴルタイム」と言うやつだ。ヘルレン川では昨年皆さんに「モンゴルへのお誘い」で報告した通り、ドライフライでレノックとハリウスの入れ食いとなり、何とか溜飲を下げることができた。よしよし、しっかりしたキャンプもあることからヘルレン川は日本のトラウトフィッシャーマンには紹介できる。しかし、川と魚のサイズがパワーウェットには物足りない。そう考えると、まだ見ぬオノン川への思いだけが強くなっていった。
ヘルレン川のレノックは入れ食いで慰めてくれた。30?から45cmまでが多い。

ハリウス(モンゴリアングレイリング)。パワーウェットの対象魚ではないが、モンゴルのほとんどの川で、小さなフライを投げるとすぐに釣れる。といってもこの日はTD5バートリートセッジ#8に巻いたドライフライのトンボイで釣っていたのだが、下の魚(32?)は何とそれを飲み込んでしまった。