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バレ

6月14日。水位は更に下がり、フロセット60cmを割った。早朝の気温は3℃。水温は8℃。山はまたしても雪。

早朝、ニュープールで1匹バラす。フッキング直前だった。突然走り出し、ジャンプして外された。

バレはいつでも起こりうる。ただ、それがかなりのサイズ、特大級ではないまでも、15kgは楽にあったかというサイズだと、もう悔いとか、反省とか、そういったアベレージな悔しさを越えたところで、眠れない。

これまでビッグサイズはことごとく釣り上げてきた。このクラスをバラしたのは、ケンサワダにとって初めての経験だ。大きな魚はフッキングもゆっくりのはずだった。新たなチャレンジの始まりに目が覚める。

食事を忘れて次の魚を追うが、そう簡単にやってくるものではない。しかも今日はまた天気の変わり目らしく、一日中下流からの強風が吹き荒れ、釣りにならない。明日はまた晴れモードに戻るらしい。

夜はレナプールに期待したが、サーモンの姿は見えず、相変わらずの強風。今日こそ決着をつけたかったが、敢えなく撤退。ひとまず、天気が落ち着くまで待つことにする。

とは言っても、我々のガウラ滞在は残すところ2日。増水は見込めない。もしかするとまたドピーカンかも知れない。

既に来年のリベンジをも念頭に置いて、眠られぬ夜が続きそうだ。