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Killer Flies 必殺フライ

大物がフワッと浮上した話がまた伝わって来た。しかし今季最低の水位では、その淵にフライを流せない。

大物は水量の多い、一番安全な場所に潜んでいる。何らかの水の変化がないと、なかなかそこから出ようとしない。例えば劇的な大増水、急激な酸素不足など、大物を嫌でも移動させる何かが必要だ。雨は明日とか・・・。

そろそろ今回の新作フライの話など・・・。先週前半は渇水とはいえ今よりはずっと水量も多く、1インチのブラックフェアリーが真夜中に次々とサーモンをとらえた。
Black Fairy on 1" tube

沢田賢一郎によると、このフライは通常のブラックフェアリーと同じだが、ボディの長さを短くし、マテリアルは最も柔らかく、繊細な部分を使ってドレッシングし、僅かな水量でもウィングがそよぐようにしたという。
ローウォーターになったら、水位と水温の変化に合わせて次々とフライを変える。すると更に釣れる。フライボックスの中はバリエーションで一杯。どれもが必殺フライ。

しかし、減水が進み、水の透明度が上がってくると、ブラックフェアリーの1インチは大きすぎ、目立ちすぎ、先週の後半からはこれにかわってローウォーターの定番グリーンワスプ#6が大活躍。

更に水位が下がると、サーモンは8番にしか興味を示さなくなった。そこで登場するのが、8番および10番のサイズのフライを6番のフックにドレッシングしたグリーンワスプ。多少なりとも、フッキングの向上を目指している。
#8 Green Wasp on SD3#8 and SD3#6

しかし、ここまでフライを小さくしたため、結果的にフックが重くなり、ひどい渇水の中で泳がなくなってしまった。そこで出番が回ってきたのが、ST3の8番に直接ドレッシングしたグリーンワスプ。これは渇水の水の中で大変よく泳ぎ、小さいフックでありながら、フッキングの失敗を最小限に抑える効果も持ち合わせていた。今期最低の水位では、夜中もこのフライが頼りだ。

本日のムービーはフィッシングシーンとこれらのフライを組み合わせてみました。何しろ、文句をいいながらも良く釣れて、とうとう差し上げる人もいなくなって、これからはリリースしようということに。もちろん大物は別。

Now Ken's Killer Flies are introduced here. The first is Black Fairy on 1" plastic tube. This special black fairy has shorter body and is tied with softer materials than normal one. Ken arranged it for swinging much better under the low water condition.

It was very effective in the midnight in last week. But the water level is still dropping in the end of last week, even a Black Fairy was too big and too gorgeous. Then "low water killer fly" Green Wasp #6 was the best choice.
Green Wasp on ST3 #8

The water dropping more and more, salmon took the #8 size only. At this time Ken has 3 #8 sized Green Wasp. One is normal on the SD3 #8, the second is tied #8 or #10 sized fly on SD3 #6, but now these hooks are too heavy.

And then the last one is directly tied on the ST3 #8. This is swinging very well in the lowest water now.